印刷の判型・紙サイズ早見表|四六判・菊判・A判・B判の寸法【2026年版】
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印刷の判型・紙サイズ早見表|四六判・菊判・A判・B判の寸法【2026年版】

2026年8月19日20分で読める

印刷で使う主要な原紙は四六判(788×1091mm)・菊判(636×939mm)・A判(625×880mm)・B判(765×1085mm)の4判で、仕上りサイズはJIS A列(A4=210×297mm)とB列(B5=182×257mm)が基準となり、原紙は仕上り寸法に断裁と面付けの余白を加えた大きさになっています。判型を取り違えると用紙の手配ミスや面付けのやり直しが起き、見積の精度も落ちます。本記事では原紙寸法・JIS仕上りサイズ・面付けの3つの早見表を先に示し、四六判・菊判の由来やA判・B判とJIS規格の違い、判型選定が用紙コスト・歩留まりに与える影響までを、印刷会社の実務目線で整理します。判型と寸法の基準を、この記事だけで引ける構成にしています。

判型選定は見積の入口にも直結します。原紙と仕上りの関係を押さえておくと積算のブレが減るため、あわせて印刷会社の見積効率化 完全ガイドも参照してください。

【早見表】印刷の原紙・仕上り・面付けサイズ一覧

主要な原紙・仕上り・面付けの関係は、原紙4判+ハトロン判、JIS A列・B列の全段、原紙から取れる代表面数の3表で一望できます。寸法値はJIS P 0138「紙加工仕上寸法及び原紙寸法」を基準とした業界標準値で、細部の適用は規格・自社基準で要確認です。まずは結論として、実務で引く数値をここに集約します。

原紙(全紙)寸法の早見表

原紙は仕上りより一回り大きく、断裁代を含んだ寸法になっています。下表の主要原紙を押さえておけば、製品判型からどの原紙を手配するかの入口が決まります。

原紙判型寸法(mm)主な対応製品
四六判788×1091B列製品(B5書籍・B列チラシ)
菊判636×939A列製品・書籍本文
A判(A列本判)625×880A列仕上げ全般
B判(B列本判)765×1085B列仕上げ全般
ハトロン判900×1200大判・包装用途

この表だけで主要原紙の寸法が確認できます。原紙は仕上り寸法に断裁代を足した大きさで、各値はJIS P 0138基準の業界標準値です(細部は要一次確認)。

四六判・菊判・A判・B判・ハトロン判の原紙寸法を実寸比で重ねた比較図
四六判・菊判・A判・B判・ハトロン判の原紙寸法を実寸比で重ねた比較図

JIS仕上りサイズの早見表(A列・B列)

仕上りサイズの基準はJIS A列とB列です。各段は長辺を半裁すると1つ下の番号のサイズになる入れ子構造で、縦横比はいずれも1対√2で共通します。

A列寸法(mm)B列寸法(mm)
A0841×1189B01030×1456
A1594×841B1728×1030
A2420×594B2515×728
A3297×420B3364×515
A4210×297B4257×364
A5148×210B5182×257
A6105×148B6128×182
A774×105B791×128
A852×74B864×91

A4のひとつ上がA3、A5がひとつ下という関係を覚えておくと現場で迷いません。寸法値はJIS P 0138に基づく標準値です(要一次確認)。

JIS A列とB列の仕上りサイズを半裁で入れ子表示した関係図
JIS A列とB列の仕上りサイズを半裁で入れ子表示した関係図

原紙×仕上りの面付け早見表

原紙と製品判型の対応は、四六判がB列製品、菊判・A判がA列製品という組み合わせが基本です。1枚の原紙から取れる面数は、断裁代・くわえ・ドブによって変動する代表的な目安として捉えます。

原紙判型基本対応面付けの目安
四六判 788×1091B列製品B5判で十数面規模(条件で変動)
菊判 636×939A列製品A5判で十数面規模(条件で変動)
A判 625×880A列製品A4判で数面〜十数面(条件で変動)
B判 765×1085B列製品B4判で数面規模(条件で変動)

実際の面数は化粧断ち・くわえ・ドブの取り方で変わるため、上表は歩留まりを考える入口の目安です。確定値は面付け条件で要一次確認とします。

四六判・菊判とは|和製原紙判型の基礎

四六判と菊判は、日本の印刷で古くから使われてきた和製の原紙判型です。四六判はB列製品、菊判はA列・書籍本文の定番原紙で、ISO由来のA判・B判とは別系統の慣用寸法として定着しています。それぞれの由来と使い分けを押さえると、製品からの原紙選定がスムーズになります。

四六判(788×1091mm)— B列製品の定番原紙

四六判は788×1091mmの全紙で、B5判書籍やB列のチラシ・冊子を効率よく取れる原紙です。B判原紙(765×1085mm)より一回り大きく、断裁代に余裕を持たせている点が特徴です。四六判をおおよそ半裁するとB全相当のサイズになり、そこからさらに折り・断裁してB5などの製品に仕上げます。B系の製品を作るなら四六判、という対応関係を覚えておくと手配が速くなります。

菊判(636×939mm)— A列・書籍本文の定番原紙

菊判は636×939mmの全紙で、A5・A4など書籍本文やA列製品の定番原紙です。A判原紙(625×880mm)よりわずかに余裕があり、化粧断ちや本文用紙の風合いを活かす出版印刷で多用されてきました。A列製品を面付け効率よく取れることに加え、本文用紙として扱いやすい寸法であることが、書籍本文で選ばれ続ける理由です。

「四六」「菊」の由来と現場での使い分け

四六判の名は、仕上げた本の寸法がおよそ4寸×6寸だったことに由来するとされます。菊判は用紙の商標「ダリア(菊)」に由来する慣用名という説が知られています(由来は諸説あり要一次確認)。現場では由来よりも、作る製品の判型と用途から原紙を逆算して選ぶのが実務の基本です。B系ならまず四六判、A系や書籍本文なら菊判、という目安を持っておくと判断が早まります。

四六判と菊判が対応する製品判型を矢印で結んだ使い分けの図
四六判と菊判が対応する製品判型を矢印で結んだ使い分けの図

A判・B判とJIS規格の違い

A判・B判はJIS規格に基づく仕上り寸法の系列ですが、日本のB列は国際規格ISOのBとは寸法が異なる独自規格です。原紙判型と仕上げの対応もあわせて理解しておくと、海外仕様の案件や規格の取り違えを防げます。

JIS A列とB列の違い(日本のB列はISO Bと別物)

A列はISO 216に由来する国際規格で、A4は世界共通の210×297mmです。一方、B列は日本独自のJIS規格で、たとえばB4はJISで257×364mm、ISO Bでは250×353mmと寸法が異なります。両者とも縦横比は1対√2で共通しますが、JIS B列はA列の中間サイズにあたる大きさに設定されている点が特徴です。海外向けや輸入紙を扱う際は、B列がJISかISOかを必ず確認します。

規格B4の寸法(mm)位置づけ
JIS B列257×364日本独自・A列の中間サイズ
ISO B列250×353国際規格・JISとは別寸法

A判原紙・B判原紙と仕上げの対応

A判原紙(625×880mm)はA列仕上げ、B判原紙(765×1085mm)はB列仕上げに対応します。つまり原紙判型を選んだ時点で、取れる仕上りサイズの系列がほぼ決まります。A系製品ならA判原紙または菊判、B系製品ならB判原紙または四六判、という対応を押さえておくと、原紙手配と面付けの検討が一続きで進みます。用紙原価まで含めた検討は印刷の積算・料金計算の標準化もあわせて確認してください。

判型選定が用紙コスト・歩留まりを決める

判型の選び方は、そのまま用紙コストと歩留まりを左右します。原紙から製品を何面取れるか(面付け数)で1部あたりの用紙原価が変わるため、判型は「面付けで考える」視点が欠かせません。ここでは実務で押さえるべき考え方を整理します。

面付け・断裁代(ドブ・くわえ・化粧断ち)の考え方

原紙の有効面積は、化粧断ち・くわえ・ドブを差し引いた範囲で決まります。くわえは印刷機が紙をつかむ非印刷部、ドブは仕上げ時に切り落とす裁ち落とし(一般に3mm程度が目安)で、これらを除いた面積に製品を面付けします。同じ原紙でも製品判型や向きの取り方で面数が変わり、歩留まりが上下します。判型を検討する段階で面付け数まで見積もると、用紙のムダを抑えられます。

化粧断ち・くわえ・ドブを示した原紙断面の概念図
化粧断ち・くわえ・ドブを示した原紙断面の概念図

製品判型と原紙判型を混同しない

「四六判」という言葉は、原紙(788×1091mm)と書籍の製品判型(およそ127×188mm・要一次確認)の両方を指します。文脈で区別しないと、発注書や見積で寸法を取り違える原因になります。社内では「原紙の四六判」「製品の四六判」を言葉で区別し、指示書に原紙寸法か仕上り寸法かを明記しておくと安全です。これは面付けイメージを共有するうえでも効きます。

四六判1枚にB5を並べた面付けと断裁線を示した図
四六判1枚にB5を並べた面付けと断裁線を示した図

判型・面付け情報を再版で使い回す

判型・原紙・面付け・前回価格を案件ごとに記録しておくと、再版時に積算と用紙手配が一気に速くなります。用紙原価の考え方は用紙代・外注費の原価計算、原紙の在庫連携は印刷会社の用紙在庫管理も参考になります。

印刷HUBの再版データベースは、判型・用紙・面付け・前回価格を案件単位で記録し、再版時にワンクリックで呼び出せます。前回仕様を探す手間を減らしたい場合は、無料で製品体験や資料請求から機能を確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 四六判と菊判のサイズの違いは?

四六判は788×1091mm、菊判は636×939mmです。四六判はB列製品、菊判はA列・書籍本文の定番原紙として使い分けます。寸法値はJIS P 0138を基準とした業界標準値で、細部の適用は要一次確認です。

Q. A判とB判はどちらが大きい?

同じ番号どうしならB判が大きく、原紙でもB判765×1085mmがA判625×880mmを上回ります。仕上りではJIS B列がA列の中間サイズにあたり、たとえばB5(182×257mm)はA5より大きくA4より小さい関係です。日本のB列はISO Bとは別規格である点にも注意します(JIS P 0138基準・要一次確認)。

Q. 四六判1枚からA4やB5は何枚取れる?

面付け数は断裁代・くわえ・ドブで変動するため代表的な目安として扱います。四六判は主にB列製品向けで、B5判なら十数面規模が目安です。正確な取り数は面付け条件しだいで、要一次確認となります。

Q. 書籍の「四六判」と原紙の「四六判」は同じもの?

別物です。原紙の四六判は788×1091mmの全紙、書籍の四六判はおよそ127×188mmの製品判型で、原紙から断裁した仕上りサイズを指します(製品寸法は要一次確認)。発注時は原紙か製品かを明示すると取り違えを防げます。

Q. チラシや冊子ではどの判型がよく使われる?

チラシはA4・B5・A5、冊子はA4・B5、書籍はA5・四六判・B6が定番です。用途に加え、原紙からの面付け効率で選ぶのが基本になります。

Q. 判型を変えると用紙コストは変わる?

変わります。原紙から取れる面数(歩留まり)が判型で決まり、端材が増えると1部あたりの用紙原価が上がります。判型別に積算で比較して、コストと仕上りのバランスを取るのが有効です。

まとめ|判型と寸法の基準を早見表で押さえる

印刷の主要原紙は四六判788×1091mm・菊判636×939mm・A判625×880mm・B判765×1085mmで、仕上りはJIS A列・B列が基準です。四六判はB列製品、菊判・A判はA列製品に対応し、原紙は仕上りに断裁代を足した寸法になります。判型は面付け数を通じて用紙コストと歩留まりを左右するため、製品判型と原紙判型を混同せず、面付けで考える視点が重要です。判型・面付け・前回価格を案件単位で記録しておけば、再版時の積算と用紙手配が大きく速くなります。


監修:依田尚人(YDAIコンサルティング株式会社 代表)

印刷会社の受発注・工程・原価管理など基幹業務のデジタル化に取り組み、本記事は現場の印刷業の実務担当者への取材をもとに、判型・寸法・面付けの実務基準を設計・確認しています。

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